介護実習のコミュニケーションがつらい実習生へ|話題に悩まなくなる考え方
介護実習で
「コミュニケーションの時間」がつらいと感じたことはありませんか?
- 会話が続かない
- 何を話せばいいのかわからない
- 沈黙が怖い
- 職員さんに会話を聞かれている気がして緊張する
「何か話さなきゃ」と思うほど、余計に緊張してしまいますよね。
私も実習生の頃は、まったく同じで、
早く時間が過ぎてほしいと、何度も思っていました。
でも実は、
介護のコミュニケーションで本当に大切なのは「上手に話すこと」ではありません。
介護の現場で大切にされているのは、
「相手を知ろうとする姿勢」です。
私は特別養護老人ホームで介護福祉士として20年間働き、
実習生や新人職員の指導にも携わってきました。
この記事では、実習生に実際に伝えてきた
「介護実習のコミュニケーションで意識してほしいポイント」
を、やさしく・わかりやすくまとめています。
この記事を読むと…
- 無理に話題を探さなくてよくなる
- 会話が続かなくても不安にならなくなる
- コミュニケーションの時間が少し楽になる
そんな変化が、自然に生まれます。
介護実習のコミュニケーションは
「何を話すか」よりも「何を学ぼうとするか」が大切です。
利用者さんの生活や病気、今の気持ちを知ろうとすると、話す内容や質問は、自然に浮かんできます。
介護実習でコミュニケーションの時間がつらい

実習が始まって数日たつと、コミュニケーションの時間が一番つらく感じる人も多いです。
実習先によっては、「一日コミュニケーションの日」もありますよね。
- 話題がなくなった
- 話す利用者さんがいない
- プライベートなことを聞いていいかわからない
悩みは尽きないと思います。
私は当時、
「介助の見学したいな」
「雑用でいいから何かさせて欲しい」
「早く時間が過ぎないかな」
と、よく思っていました。
介護のコミュニケーションは「うまく話すこと」じゃない
実習生がよく誤解しがちなのは、
話上手=コミュニケーションが上手という思い込みです。
介護のコミュニケーションは、利用者さんと楽しく会話することが目的ではありません。
- 話題を一生懸命探さなくていい
- 無理に話を広げなくていい
- しゃべり続けなくていい
頑張って会話を続ける必要はありません。
介護実習でのコミュニケーションで本当に大切なこと

介護実習で大切なのは、次の2つです。
・自分のことを、利用者さんに知ってもらうこと
・利用者さんのことを、知ろうとすること
これが、コミュニケーションの基礎になります。
大切なのは、
「うまく話そう」とすることではなく、「相手を知ろう」とする姿勢です。
この姿勢さえあれば、
- 会話が続かなくても
- 話題が思いつかなくても
- 緊張していても
コミュニケーションは成立します。
そして不思議と、
実習の時間も、少しずつ楽になっていきます。
▶︎実習生が最初に知っておきたい「介護コミュニケーションの本質」はこちらの記事で詳しく解説しています。
利用者さんがどんな生活をしているかを学ぶ
コミュニケーションを通して、利用者さんの生活を知ることができます。
- どんな一日を過ごしているのか
- 何が楽しみなのか
- 施設でできること・できないこと
職員さんに教えてもらうだけでなく、利用者さんから直接聞いたり、実際の様子を見ることで、理解はぐっと深まります。
私の勤めている施設では、タブレットを使い、ブログを書いている利用者さんもおられます。
「ボケ防止のためにな。最近は熊がよう出ること書いた」と教えてくださいました。
また、寝たきりで、週に2・3回しか車椅子に乗らない利用者さんもおられます。
コミュニケーションの時間は、
実際に利用者さんの生活を見て、話を聞ける貴重な時間です。
話しながら認知症や他の病気の症状を学ぶ

介護施設には、さまざまな病気や症状のある利用者さんがおられます。
- 同じ話を何回も繰り返す方
- 実習生のことを親戚だと思って話される方
- 身体の痛みが強く、つらさを訴えられる方
- 妄想や幻覚が見えている方
利用者さんと実際に話すことで、
病気の症状だけでなく、痛みや不安、つらさを知ることができます。
教科書だけではわからないことも、会話の中から自然に学べることがあります。
「どうして同じ話をするんだろう?」
「なぜこう感じているんだろう?」
そう疑問に思ったことは、
後で職員さんに質問したり、調べてみると知識が深まります。
会話以外のコミュニケーション方法を学ぶ
会話でのコミュニケーションが難しい利用者さんもおられます。
- 耳が遠い方
- 話すことができない方
- 言葉が出にくい方
会話ができなくても、コミュニケーションは取れます。
筆談
身振り・手振り
表情やしぐさから読み取る
「話せない=コミュニケーションできない」ではありません。
相手の反応を見て、感じ取ろうとすること自体が、立派なコミュニケーションです。
実習では、「どうやったら伝わるかな?」と考えながら、いろいろな方法に挑戦してみてください。
▶︎利用者さんの「気持ち」や「考え」に気づくための観察のポイントを、こちらの記事で詳しく解説しています
コミュニケーションに失敗しても大丈夫
コミュニケーションは、すべてうまくいくものではありません。
でも、失敗も含めて大切な学びになります。
「失敗した=評価が下がる」と思ってしまいがちですが、実際はそうではありません。
私自身も、言葉が出にくい方とのコミュニケーションが苦手でした。
聞き取れず、怒らせてしまうことも多かったからです。
それでも、何度も声をかけ続けていると、顔を合わせたときに笑顔で迎えてくれるようになりました。
その経験から、
「うまく話すこと」よりも
「相手を理解しようとする姿勢」が何より大切だと学びました。
利用者さんとの関わりがうまくいかず、不安になることもありますよね。
そんな時は、こちらの記事も参考にしてみてください。
▶︎介護でコミュニケーションに失敗しても大丈夫な理由と対処法
指導職員はコミュニケーションの時間に、実習生の何を見ている?

指導職員が見ているのは、会話が上手かどうかではありません。
- 利用者さんに敬意をもって話しているか
- 利用者さんに向き合おうとしているか
- 失敗しても関わろうとしているか
こうした「姿勢」を見ています。
うまくできなくて大丈夫です。
わからない、できないことがあっても問題ありません。
指導職員は、
利用者さんから何を感じたか、何を学ぼうとしているかを大切にしています。
まとめ
介護実習でのコミュニケーションの時間は
「何を話すか」よりも「何を学ぼうとするか」が大切です。
- どのような利用者さんがいるか
- どのような生活をしているか
- 認知症や他の病気の症状
- 会話以外のコミュニケーション方法
実際に話を聞いてみることで、
教科書には書いていない「生きた学び」を得ることができます。
うまく話そうとしなくて大丈夫。
聞けたこと、感じたことを、大切にしてください。